盛岡の街に馬車を走らせる実験事業に取り組みました
実施主体:馬をめぐる地域まるごと体験交流連携事業実行委員会 平成17年度
1 事業実施の背景と目的
盛岡の中心市街地では、郊外型の大規模な商業施設の立地の影響を受けて空洞化が深刻な課題となりつつあり、まちづくりに関わる多くの関係者との協力連携を得ながら、新たな試みに挑戦し特色のある魅力的なまちづくりを展開していくことが求められている。
このため本事業は、中心市街地の活性化、とくにまちなか観光の振興に向けて、「馬車」を観光資源として定着させることをめざし、試験的に馬車を運行することにより、その可能性と課題を明らかにすることを目的とする。あわせて、環境の時代におけるエコロジーな交通手段としての「馬車」を走らせることで、交通問題に対する意識啓発の機会とする。
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月日 | 項目 | 内容 |
9月21日〜 | 参加協力者の募集 | 馬車運行想定ルート周辺地域に参加協力者募集のポスター掲示、チラシ回覧のほか、マスコミに情報提供し、広く参加協力者を募集 |
10月20日 (木) |
ワークショップ(1回目) | 観光資源としての「馬車」の可能性を探り、馬車運行の具体化に向けてのアイディアを話し合った。参加者35人 |
10月26日 (水) |
ワークショップ(2回目) | 馬車運行実験を実施する際の日程、ルート、体制面について検討した。参加者33人 |
10月27日〜 |
社会実験の準備 |
運行ルートと時間を告知するため、ポスターの掲示とチラシ配布 道路沿いの電柱等に情報表示看板を掲示 スタッフによる現地の下見と交通整理のシミュレーション実施 |
11月5日(土) 〃 |
社会実験の実施 | 盛岡八幡宮〜上の橋で馬車を2往復(午前1往復、午後1往復)し、検証を行った。馬車は2タイプ使用した。参加者30人 |
アンケート調査 | 参加者20人がアンケート用紙を持って馬車と一緒に歩き、沿道の方々と乗客を対象として聞き取りによるアンケートを実施 | |
11月21日 (月) |
ワークショップ(3回目) | 社会実験の結果の検証と次年度以降の展開について話し合いを行った。参加者19人 |
11月26日 (土) |
現地調査 |
来年の馬車運行のルートとして見込まれる岩手公園周辺の現地を調査確認するとともに、実施体制について検討 |
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ワークショップは4班構成で、各班8〜9人、ファシリテーターを配置して進行した。 |
馬車運行に当たっては、安全確保を最優先とし、御者と全体責任者のほか、交通整理係を前方3人、後方1人、警備員を1人、清掃係1人を配置して実施した。ルートは下図に示す、盛岡八幡宮と上の橋観光駐車場間の往復約3.2kmである。 |
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馬車運行を見に多くの人々が集まっていただき関心の高さがうかがわれた。アンケート結果でも、ぜひ乗りたい、定期運行を実施してほしいとする声が非常に強かった。 |
@馬車運行実験によるトラブルはなく、市街地内を馬車が走ることは充分に可能である。
A隅切りの小さな交差点の左折の際は大きくふくらむので交通整理の人員配置が必要である。
B馬はとくに興奮することもなく落ち着いていた。糞は備え付けの袋内に収まり道路にこぼれることはなかった。尿は昼の休憩時間に駐車場内でした1回だけで路上ではしなかった。 C沿道の商店、一般の市民、マスコミの関心が極めて高く、定期運行への期待が非常に強い。
D営業を前提した定期運行ルートとしては再考が必要であり、実験終了後に現地調査を行った結果、有望なのは岩手公園の外周を周回するコースと考えられる。 E来年度はさらに本格的な運行実験の取り組みをめざし、恒常的な運行の実現につなげていく。
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