和賀大乗神楽 6月10日(土) 1部15:00〜17:00 2部19:00〜21:00
幸 田 神 楽 6月11日(日) 1部12:30〜14:30 2部15:30〜17:30
※1部と2部で入替です。受付は開演30分前
重厚な茅葺き南部曲り家の常居に笛や太鼓、鉦が奏でる懐かしい音色が響き渡る。伝統を受け継ぐ衣裳を身にまとい鮮やかに舞い納める神楽衆の皆さんと一体となった宿神楽の雰囲気をご堪能下さい。
鑑賞料 1回2,500円(当日申し受けます)
事前にお申し込み下さい(空きがあれば当日も可)

地産地消弁当(別途1,000円)を希望される方は事前にお申し込みください。
各回とも定員50人

【申込先】事務局 株式会社 邑計画事務所
TEL 019-653-1058 FAX 019-653-1056
E-mail kagura@u-keikaku.com
■和賀大乗神楽 わがだいじょうかぐら      伝承地:岩手県北上市煤孫
 演目
  1部 帝童、龍殿、榊舞、三番叟、権現舞(伏獅子)
  2部 大乗の下、七五三、帝童、荒神、三番叟、権現舞(伏獅子)


元日の舞い初めのほか9月19日の秋祭りに、北上市和賀町煤孫の旧村社煤孫古舘神社で踊られます。口伝では、六百余年前に当地の龍頭山馬峰寺の開基である貴徳院円光法師が創始したとされ、貴徳院法印神楽とも呼ばれます。久しく中断していましたが、幕末から明治の初め頃、佐藤寅次郎が妻の父である南笹間(花巻市)の八幡神社別当・萬法印から手ほどきを受けて再興しました。
 平成16年の3月には、それまで明治33年を最後に行われていなかった大乗会を104年ぶりに復元しました。普段行う神楽を平神楽というのに対し、大乗会は別当職を継ぐときやご本尊の開眼供養など、一世一代の催しの際に行われるものです。
 大乗神楽の特徴は、手次や踏み足、九字などの修験の呪法をきちんと行うところにあります。手は腰より下にさげないようにし、踏み足は反閇で、東西南北中央の五方を踏み固め、悪霊を鎮めます。本来は舞台飾りを厳密に行い、舞台の四隅に忌竹を立て、一方に天神宮をまつり、鬼門(東北)と裏鬼門(南西)との隅に釜をすえて支柱を立てて、太い注連縄を張ったといいいます。また、五色の紙を切って天蓋をつくり、天井から下げたともいい、大乗会では、このようにして荘厳化した舞台で演じられます。
 曲目は、「七ツ釜」「庭静」「竜殿」「普勝」「五大竜」「岩戸開き」「鐘巻」「わらび折り」「榊」「魔王」「荒神」「権現舞」など33種目。本地垂迹説をもととし、本地仏が語られる。「天王」と「鬼門」とは大乗会のときのみ、「稲荷舞」と「薬師舞」は原則としてそれぞれの祭礼のみに演じられてきたといいます。
(和賀町史談会講演会 門屋光昭「大乗神楽の大乗会復元--なぜ、今、大乗会か--」より)

■幸田神楽 こうだかぐら      伝承地:岩手県花巻市幸田
 演目
  1部 鶏舞、三番翁舞、岩戸開きの舞(湯立て)、五穀の舞、三韓の舞、権現舞
  2部 翁舞、八幡舞、山ノ神、木曽の舞、天王厄神除けの舞、権現舞


 花巻市幸田の旧村社八雲神社(通称、幸田のお天王様)の例祭(旧6月15日、宵宮14日)に奉納します。八雲神社には「八雲神社講中」という崇敬者の組織があり、昼はその講中の集落の家々を回って門かけをし、夜は神楽宿(神楽を催す家)に幕を張って神楽を演じています。昔ながらの地域の伝統が、今でも大切に受け継がれているのです。
 伝承では、藤原氏滅亡後、秀衡の三男泉三郎忠衡が落ち延びてこの地に隠れ住み、そのときに田を造り、用水確保のため幸田川をせきとめて溜池を築こうとしましたが、難工事で進まず、そこで、その無事完成を祈って、八雲神社・祇園牛頭天王を勧請し、神楽を奉納したのが始まりといいます。また、その昔、幸田川の上と下とに二つの大きな沼があり、それぞれに主(化物)がいました。この沼を埋めて田とし堤を築いたため、その主たちは行き場を失い、夜な夜な現れては乱暴するようになりました。そこで、村人たちは畏れかしこみ、神楽場で神楽を奉納したところ、怒りを鎮めることができたといい、以後、毎年、神楽場で奉納するようになったと伝えられます。その後、近世に入り山伏神楽が盛んになるに伴って、早池峰神楽系の岳流を学び現在に至っていますが、中断のときはないといいます。
 演目は、岳神楽と基本的には共通しますが、その交流は早い時期に絶えてしまったようで、言立(舎文)や芸態などに違いが見られます。演目を大別すると、「式舞」と「式後の舞」とになります。「式後の舞」には「荒舞」「女舞」などがあり、他に「狂言」と「権現舞」があります。平成7年(1995)10月刊『幸田神楽本』によると、神楽舞31番、狂言6番が掲載されています。 (岩手県教育委員会『岩手県の民俗芸能』より)

■会場位置図

主催 民俗芸能を活用した集客交流を促進するコンソーシアム(株式会社邑計画事務所、盛岡大学、有限会社アサヒプロダクツ)
共催 御所湖・町場園地を活用しよう会、ワイワイ手つなぎプロジェクト
後援 岩手県、岩手県教育委員会、盛岡市、盛岡市教育委員会、岩手日報社、朝日新聞盛岡総局、毎日新聞盛岡支局、河北新報社盛岡総局、日本経済新聞社盛岡支局、産経新聞社盛岡支局、盛岡タイムス社、岩手日日新聞社、共同通信社盛岡支局、NHK盛岡放送局、IBC岩手放送、テレビ岩手、めんこいテレビ、岩手朝日テレビ、テレビ都南、マ・シェリ